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| 2001年9月11・12日 実は今月からコンビニでバイトを始めた。 理由は、遊び過ぎて生活が危ういのと、北見に行くために 少しでもお金を貯めておきたかったからである。 いつものようにレジ打ち。 夜の11時過ぎ。一組の中年カップルが来店。 結構酔っている。 顔を真っ赤にして、おでんを選んでいた。すると
はっきり言って全く信じていなかった。 相手はしたたかに酔ったオヤジである。 せいぜい飛行機事故があって、デマが広がっているのだろう。 そう思っていた。 そのまま仕事を続けていると、携帯にメールが。 店の裏で見てみるとそこには【緊急情報】の文字。 しかもWebからの着信。 「日本時間午後十時。 アメリカ貿易センタービルに二機の飛行機が墜落。 その後アメリカ国防総省にも墜落。」 さっきのオヤジの言った事は本当であった。 急いで家にメール。 「アメリカについてわかったことがあったら教えて。」 続々とメールが届く。 「ピッツバーグにも墜ちた」 「まだ四機ハイジャックされている」 「ニューヨークは戦争のようだ」 バイトの同僚曰く、 「第三次世界大戦が起きるんじゃない?」 冗談に聞こえない。 朝、店に朝刊が届く。 目を疑う。 ビルに飛行機が突っ込む瞬間の写真や、逃げ惑う市民の写真。 家に帰るとさっきの写真が動画に変わった。 寒気を感じた。 テレビはひっきりなしに情報を流している。 日本人の生存確認と、墜落の瞬間の繰り返し。 それを見ながら、母親と会話。
僕に分かる訳がなかった。 まだ社会人でもないし、人生について・・・・・なんて深く考えたことなかった。 どうやって終わるのかなんて・・・・・結局寝ずに家を出る。 今日は部活の合宿で新十津川へ。 出発まで時間があったのでハートランドへ足を向ける。 やはり話題はアメリカの事。 ニュースを見ていて寝不足の人。 飛行機に乗るのが恐いと言う人。 「犯人はあなたでしょ?」と冗談を言う人。 様々である。 そんな時にTHE YERROW MONKEYの 「JAM」が店内の有線から聞こえてきた。 誰かがリクエストしたのだろう。 「♪外国で飛行機が墜ちました。 ニュースキャスターは嬉しそうに、 乗客に日本人はいませんでした。 いませんでした。 いませんでした・・・・・」 今回は歌詞のそれとは違い、日本人も犠牲となり、 嬉しそうなニュースキャスターもいない。 でも・・・・・テレビを見ていた人の中には・・・・・いたのかもしれない。 次に何が起こるかを期待して、まるで映画をみるような感じで・・・・・。 他人事じゃ済まない今回の事件。 経済や戦争、直接自分の身に影響が及ぶのもそう遠い話ではないと思う。 自分も含めて、もっと真剣にこの事件に向き合うべきだと思う。 最後に今回の事件で被害を受けた方々に対して、 お悔やみとお見舞いを申し上げます。 |