| ♀ 「そう、残念だったねぇ。でもしかたないしょ?」 |
| ♂ 「・・・・・。」 |
| ♀ 「これで、もう辞めるんでしょ?」 |
| ♂ 「・・・・・いや、あと一回だけ出ようと思う。」 |
| ♀ 「!?なんで?だって忙しい時期なんじゃないの?」 |
| ♂ 「うん・・・・・でも、このままじゃ終わりたくない・・・・・。」 |
♀ 「そんな勝手な事言わないでよ!来年就職でしょ?
そんな事してる場合じゃないでしょ?」 |
| ♂ 「ゴメン。でも・・・・・。」 |
| ♀ 「でも・・・・・何さ?」 |
♂ 「悔しかったんだ。昨日。
今までは、『負けて当たり前』みたいな
負け犬根性が身についていて、
負けてもなんとも思わなかった。
けど昨日は本当に、悔しくて、惨めで、辛かった。
このまま辞めたら、すごい後悔しそうで・・・・・。」 |
| ♀ 「待ってた私はどうなるの?もう待てないよ・・・・・。」 |
| ♂ 「次で負けたら、もう二度と出ない。約束する。」 |
| ♀ 「・・・・・。」 |
| ♂ 「もう待たせないから。就職したら・・・・・。」 |
| ♀ 「・・・・・したら?」 |
| ♂ 「・・・・・北見に迎えに行くよ。」 |
| ♀ 「・・・・・。」 |
| ♂ 「・・・・・。」 |
| ♀ 「・・・・・わかった。」 |
| ♂ 「うん・・・・・、それまでは自分に自由にさせて欲しい。」 |
| ♀ 「・・・・・うん。」 |
| ♂ 「・・・・・ありがとう。」 |