中学生以下日記 番外編

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王座戦奮闘記 by たかひろ



この度、偶然にも王座戦の北海道予選を勝ち抜いてしまったので、
北海道代表として、東京へ行く事になりました。
となると、我々スタッフの常として、
この”自戦記”というものを書かなければならない訳でありまして、
元来文章を書く事が得意でない私にとっては
非常に難しい作業なのでありますが、
少しでも詳しく皆さんに、今回起こった出来事を
お伝えする事ができたらいいなと思います。

11月28日、昼の12時30分開始ということで、
朝9時の飛行機に乗って東京へ向かいました。
そして、羽田からモノレールで浜松町まで行き、
そこから山手線で有楽町に降りれば、間もなく会場へと着きます。
ところが、浜松町で乗った電車が一向に出発しません。
車内アナウンスによると、近くの駅で人身事故が発生したとのこと。
まだ30分以上時間があったので、そんなに焦りはしなかったのですが、
先行きが不安になりました。
そして会場(錦江荘)へ着くと、先程の事故の影響などで遅刻する人が続出。
30分以上も遅れての開始となりました。
1日目は1次戦(半荘3回打って各卓上位2名勝ち抜け)と、
2次戦(半荘3回、別の卓で打って全体の上位30名勝ち抜け)の計半荘6回です。
順位点が無く、素点だけの勝負なので、
あまり点差がつかず、気の抜けない戦いの連続です。

さて1回戦、同卓したメンツを見ると、何と去年の王座戦で
最終戦まで進んでいた、同じ札幌のYさんがいるではありませんか。
『厳しい戦いになるな』という予想通り、半荘2回を終えた時点では
上位3人が競り合う状態ながら、私は3番手でした。
次に進むためにはどちらか1人をかわさないといけないのですが、
淡々と局が進んでオーラス。
私は相変わらずの3着目で、2着のYさんとは4300点差。
1本場なので、2000点の直撃か、1000・2000以上の
ツモアガリが条件。そして12巡目に以下の手でテンパイ。

二萬三萬四萬六萬七萬八萬1筒1筒4筒4筒5筒5筒6筒 (ドラなし)

即リーチしてみましたが、アガれるのは直撃か6筒ツモの時のみ。
厳しいなと思いながらも気合を入れてツモってみますがダメ。
ところがYさんから6筒が出てきて、
幸運にも1次戦を突破する事ができました。

続いてすぐに2次戦がスタートしました。
この辺からは、各団体のプロの人たちも続々と登場してきます。
1回戦では麻将連合のスーパーデジタルと呼ばれている
某プロにいきなりヒッカケリーチ手で2600点オールをツモられ、
仕返しするチャンスをうかがっていたのですが、
その機会もないまま、浮きの2着で終了しました。
そして2回戦、3回戦ともプラスすることができ、
2次戦は44人中6位で通過する事ができました。
とりあえずこれで2日目に進めたので、
何とか面目は保てたのではないかと思います。

そして2日目は10時開始ということで、共に2次戦を通過した
T堂さんと一緒にホテルを出て会場に着いたのですが、
そこで何と携帯電話を部屋に忘れてきてしまったことが判明、
ダッシュでホテルに戻り、再び着いた時には時間ギリギリになっていました。

さて、3次戦は半荘3回を同じメンツで打って、その卓の上位2名が
次に進めるというものですが、ここからはシードされている
トッププロの人たちがたくさん出てきました。
そして私の同卓には、何とあの小島武夫プロがいます。
これで、ここまで来た甲斐があったなと思いつつも、
『せっかくだから行ける所まで勝ち進んで行きたい』という
思いもだんだん強くなってきました。
ところが1回戦、小島プロに4000オールを引かれた後、
上家にいたオバさんがとにかくツモってツモって
手が付けられない状態になってしまい、私はラス親なのに、
南1局で打ち掛け終了の声がかかってしまい、
挙句に最後の局で親マンを放銃してしまい、
ひどい差をつけられた状態で1回戦が終わりました。
そして2回戦では逆に小場で局が進んでいき、
ほとんど点棒が動かないまま終了してしまいました。
これはヤバイと思いつつも、このままで終わるわけにはいかないので
『何とか逆転してやろう』と気合を入れ、最終戦に望みました。
2位の小島プロとの点差は4万3千点ほど。
トップのオバさんに至っては5万点以上離されている状態ですが、
そこに奇跡の配牌が・・・・・。
東1局、小島プロの起家スタートで配牌をとると、
何と、白發中が2枚ずつ入っているではありませんか。
そして2巡目に中を引き、4巡目には白がアンコになり、
6巡目には何と發までがアンコに。

二萬三萬3筒4筒白白白發發發中中中

こんな手牌見たことありません。
私は發を持って来た時、誰か見ていないかと思わず後ろを
振り返ってしまいましたが、当然そこには誰もいませんでした(笑)。
そうこうしているうちに一萬四萬2筒5筒とも3枚ずつくらい見えてしまい、
我慢のできなくなった私は、上家の小島プロが捨てた四萬
「チー」と発声ぃてしまい、3筒タンキに受けました。
こうして、チーテンの大三元(三暗刻)というきわめて珍しいテンパイが
入ったのですが、出ずツモれず、ドラの6素を持ってきても
構わずツモ切ると、3巡くらいして、ツモ6素
これには参りました。
(やっぱりオカルトシステムは正しかった)
そうこうしているうちに小島プロがピンフのみを出アガリして、
私の王座戦は幕を閉じました。

結局この3次戦で敗退してしまったわけですが、
普段の自分にはあまり出てこないような面白い出来事が
たくさん起こり、個人的にはとても楽しい2日間でした。
このような機会を与えて下さった土田プロに感謝しつつ、
これからもこのような大会があれば参加して、
いろいろな経験を積んでいきたいと思います。



このHPでの牌画は、
まつセンさんの画像を使わせて頂いています。
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