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土田 浩翔プロ の解答 

切り。
これしかありませんね。
自分の置かれている状況がフラットで、
かつツキが離れていない時は、
私のフォームとして最高形を目指す打ち方をしています。
もちろん、最高形の破片がないときは平々凡々な打ち方をするか、
アガリに全く向かわないか、どちらかにしています。
この手牌のように、最高形も最高形、
思わずヨダレが出てしまう手のときに、
目先のアガリに目を奪われ、最速のテンパイをとり、
リーチをかけてアガッてしまうと、
次局からツキのベクトルは下向きになってしまいます。

その昔、いまプロ連盟の会長をされている灘麻太郎プロが、
色紙に【卓上に咲く三色の花】と書いていたのが強く印象に残っています。
当時の灘プロは、〈カミソリ灘〉と恐れられた打ち手で、
その仕掛け技たるや、人知を超えたプレーで、見る者を唸らせたものです。
その灘プロでさえ、色紙には三色を意識したフレーズを入れるほど、
タンピン三色は麻雀の王様役なのです。
ですから、ツキが自分に寄ってきてくれてる時は、
その可能性あるかぎり追いかけるべきなのです。
ツキが寄ってきているのかがわからない時は、
良きに解釈して打っていくべきで、この手牌などその典型なのです。
を切った後は、345もしくは456の三色テンパイ以外は全て拒否します。
アガれなくてもいいんです。
タンピン三色を追いかけていく姿勢を麻雀の神様は見ていてくれるのです。

このコーナーでも、何度も語ってますが、
「麻雀はただアガるために打つゲームでは無い」のです。
「麻雀は、手牌を育て、ツキを育て、自身を育てるゲーム」なのです。


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