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土田 浩翔プロ の解答 

今回は易しい易しい問題でした!

理由その1)
4巡目という早い段階で、
シュンツ手の要牌である尖張牌がカンツになっている


理由その2)
カンツ牌の隣牌のがすでにトイツになっている

理由その3)
手牌にワンズが一枚もない絶一門(チェンイーメン)になっている


以上、3つの理由により、この手牌はトイツ手ではなく
コーツ手に決め打ちしてよいと考えていい。
昔々その昔、手積みのフリー店が隆盛を極めてたころは・・・
積み込みで喰っていた《フリーゴロ》たちは、
その得意技のひとつとして、
尖張牌である3と7を城壁牌の右端と左端に固めて積み込み、
配牌を取るときにすり替えて自分の手牌に組み込んでいた。

そうすると、必ずと言っていいくらいシュンツ場は崩壊し
コーツ場が出現するのである。

当時は現代よりもリャンメン信仰甚だしい時代だったので、
対局者たちはその場に翻弄され、
ゴロたちにシノギを献上するハメに陥っていくのであった。


コーツ手に決め打っていくのだから、これしか切る牌が無い。
も切り飛ばしたいところだが、
ツキが後押しして重なる可能性も捨てきれず、
6巡目までは手元に置いておきたい。
は、トイツ牌の隣牌なので
トイツ→アンコというリズムに乗りやすい牌なので、
しばらく温存する。
切りという手もあるが、
敵の手がイーシャンテンあたりまで進行する9巡目あたりで
アンカンする手が有効だと思う。
序盤の切り出しを見れば一目瞭然だが、
恐らく敵はシュンツ手の組み方をしているはず。

そこを煮詰めさせたタイミングでアンカンすれば、
急所牌を空にされ戦意喪失するのは明らかで、
諦めた隙を突いて四暗刻を炸裂させるのである。
なんという陰湿さ、なんという駆け引き、なんというゴロさ加減。
これだから麻雀はやめられない。


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