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石橋 伸洋プロ の解答 


ハートランドHPをご覧の皆さま、初めまして!
最高位戦日本プロ麻雀協会所属・第36期最高位の石橋伸洋です。

先日行われた最高位決定戦で最終戦の死闘を制して
念願の最高位を獲得することができました。
この最終日の対局の模様が収録されているDVD「第36期最高位決定戦」が
2012年6月2日にリリースされることが決まりました!。
土田さんも解説で出演されてますのでぜひぜひご覧くださいっ(笑)

・・・宣伝はこれくらいにして、何切るの回答です。

私の答えは「」切りです。

この手で(または)を切って567の三色を狙うのに必要な条件を考えてみると・・・

またはトイツをアンコにする。の場合は4枚目。
のトイツからという形をキープしたまま1メンツを作る
・または中膨れのトイツの形56667から567という形を残してアガる。
を引くとが高め、を引くとが高めの形になってしまいますね。
確定してないので全然おいしくないです。
・さらにさらにが必要
を切ったとしてを先に引いても3面待ちを捨てて
シャンポン(仮テン)に受けなければ三色にならない。


ハードル高すぎっ!!
限定条件があまりにも多すぎます。

ドラ受けを残すために、とを切らない選択・・・
たとえばを切ってしまうとテンパイチャンスが減るのはもちろんですが、
ピンズの変化に対応しにくくなってしまいます。
例えば次のツモがだったケース。


を切っていた場合


を切っていた場合


下の手牌のほうが巡目が進み場況が変わった場合でも対応がききます。
特に今回の場合は3面待ちの形とは言えはすでに薄くなっていますから、
これは大変重要なことです。
そして自然に678の三色が狙えるのもメリットです。
このピンズの変化はだけでなく、も同様にロスになる可能性があります。

を切っての受け入れをなくし安いアガりを拒否!
なんとしてでも高い手を目指すという考えもわかりますが
私にとっては手なりのメンピンでも嬉しい上がりです。
それにマンズとピンズは赤の入れ替えが利く形ですし、打点はまだ確定していませんね。


成績の向上を目指すのであれば「高い手をアガる」ことよりも
「人がアガる前に点数は何でもいいから自分がアガる」ことが大事だと考えています。

自分のアガリが多ければ多いほど他者のアガリが減り、
そのぶんフリコミも少なくなるわけです。
高い手は無理せず自然に狙えるときや、
序盤などの状況で人のアガりの可能性が少ないときに狙えばいいんです!!

「即リーチに行きやすいように好形を作る」
「最終形はできるだけアガりやすい待ちを作る」ことを重視する私には
切り以外の選択はありません。


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