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9月3日の日記を見る

2002年9月2日

それは、突然にやってきた。

午後6時過ぎ、
前回のトライアルカップ決勝戦の牌譜とにらめっこしながら、
喫茶店でコーヒーを飲んでいる時・・・・・彼女からの電話。

♀ 「・・・・・もしもし?」
♂ 「はいはい、どうしたの?こんな時間に珍しい。」
♀ 「うん・・・・・あのさ・・・・・。」

背中に寒気を覚える。
なぜかはわからなかったが、ものすごく嫌な予感がした。
そして、それは悲しい事に的中してしまった・・・・・。

♀ 「怒らないで聞いてね・・・・・。」
♂ 「・・・・・。」
♀ 「・・・・・好きな人ができたの・・・・・。」
♂ 「!?」
♀ 「・・・・・私と別れて欲しい・・・・・。」

言葉が出てこなかった。
言われるまでまったくそんな事、考えもしていなかった。
数秒間の沈黙。そして、

♂ 「な、なんで?どうしてそんな・・・・・。」
♀ 「私にもわからない。でも好きになってたの。」
♂ 「わからないって、そんな曖昧な言葉じゃ
   納得なんかできないよ!」
♀ 「納得されるなんて初めから思ってないよ!」

正解・・・・・。

♀ 「私なりに考えて出た結論。
   これを変えようとは思わない。」
♂ 「俺の気持ちや考えは?
   今まで何のために俺は頑張ってきたと思ってる?」
♀ 「・・・・・。」
♂ 「お前の気持ちに答えようとして、
   精一杯努力した。就職活動も始めたし、出来るだけ
   早く側にいられる様に考えてた俺の気持ちは?
   最初遠距離だったら俺達はもたないと思っていた。
   でも距離が離れていても、お前は俺を
   好きでいてくれた。俺も好きだから、
   離れていても問題ないと思っていた。
   なのにどうして急に・・・・・。」
♀ 「・・・・・ゴメンね。でも何を言われてもいい。
   言いたい事を言って。それで許されるなら・・・・・。」
♂ 「・・・・・。」
♀ 「私も考えた。すごくたくさん。
   あなたの側にいることは私にとって、
   一番大切な時間で、一番幸せだった。
   でもね。好きになればなるほど、
   側にいないのが苦しくなってきた。
   今まで私も精一杯我慢したんだよ。
   でも、もうダメなの・・・・・。
   一人でいるのがもう耐えられないの・・・・・。」
♂ 「・・・・・だから側に好きな人が欲しかったって?
   それで好きな人が出来たからって別れろ?
   それじゃ相手は誰でもいいのかよっ!」
♀ 「そんなわけないよ!
   私の変化に気付いてくれなかったじゃない?
   私ずっと悩んでたのに、少しか気付いてくれた?」
♂ 「・・・・・だからそれで他の男に目がいったの?」
♀ 「何言われたってかまわない!
   私はもう決心したの!」
♂ 「!?」

ガチャッ!
初めて自分から電話を切ってしまった。
もう聞きたくなかった。
彼女の変化に全く気付いてなかった。
彼女が悩んでいたなんて知らなかった。
・・・・・彼女がいなくなるなんて考えてもいなかった。
街中を一人・・・・・顔を伏せて泣きながら歩いた。
必至に声を押し殺して泣いた。
泣きながら・・・・・別れを実感していった・・・・・。
そうする事でしか事実を受け止める術がなかった・・・・・。

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