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9月4日の日記を見る

2002年9月3日

午後3時、僕は札幌駅にいた。
北見に向かうため・・・・・。
でもやり直せるなんてもう思っていなかった。
昨日、彼女の「決心」に耐えられず途中で逃げてしまった僕。
逃げないために、これからの自分の為に、
最後に会って話がしたかった。
午後7時過ぎ、北見に着く。
彼女に連絡。やはり驚いていた、がすぐに彼女はやってきた。
近くの喫茶店にひとまず落ち着く。

♂ 「・・・・・急に押しかけてゴメン。」
♀ 「うん。ビックリした。」
♂ 「昨日はゴメンな。途中で電話切ったりして。」

黙って首を横に振る彼女。寂しそうな笑みを浮かべながら。

♂「・・・・・本気で彼のことが好きなのか?」

しっかり首を縦に振る彼女。

♂ 「今だけの感情じゃないんだね?」
♀ 「ウン。」
♂ 「・・・・・後悔しない?」
♀ 「・・・・・。」
♂ 「俺を嫌いになった?」

首を横に振る彼女。涙をこらえながら。

♂ 「・・・・・よかった。
   嫌われてたらどうしようかと・・・・・。」
♀ 「嫌いになんかなれないよ!
    好きで好きで本気だったから、かえって・・・・・。」
♂ 「ウン。わかった。」
♀ 「・・・・・ゴメンナサイ・・・・・。」
♂ 「正直辛かったよ・・・・・
   前にこういう話したことあったよね?
   どちらかが別れ話をした時の事。
   あの時俺は、何があっても別れない。
   絶対に振り向かせて見せる。
   そういったよね?
   そしてあなたは、はにかみながら頷いてくれた。
   昨日今日、その時の事ばかりが頭を過ぎっていた。
   最初は意地で別れないつもりだった。
   そうする事があなたも望んでいると思っていた。
   でもね、それは違うって気付いた。
   これ以上、俺が側にいようとすればするほど、
   あなたは悩み、傷つき、苦しんでしまう。
   そんな姿を見るのを、俺は望んでいない。
   だから、もう、あきらめた。
   あなたの『決心』を受け止める事が、
   最後のあなたに対する愛情であり、
   俺の『決心』だから・・・・・。
   今までありがとうね。」

二人とも泣いていた。
でもすぐに笑顔に戻った。
なんか久しぶりにお互いを信頼し合えた時間だったと思う。
札幌行き最終電車。
もう二度とこれに乗る事は無いんだろうな。
こうして彼女が見送ってくれる事も・・・・・。
彼女に会う事も・・・・・きっともう無い。
定刻通り、電車は北見を後にした。
泣きながら別れた。
さようなら・・・・・本当に、ありがとう。
大好きだよ。だから・・・・・サヨナラ。


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