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Teenage Story(Vol.1)

これはある日の僕とスーパーバイザー氏との会話。

SV 「最近の”遠恋”、彼女ネタが少ないんじゃないの?」
  ♂  「しょうがないっすよ。そんなに毎回事件ばかり起こったら
    俺達続いてませんよ。」
SV 「でもみんなはそういうのを望んでるんだよなぁ。」
  ♂  「はぁ・・・・・」
SV 「君達2人は付き合ってどれくらいになるの?」
  ♂  「そっすね。三年ともうすぐ四ヵ月です」
SV 「いつ頃知り合ったの?」
   「どっちが告白したの?」
   「今までどうだったの?」

と色々な質問が矢継ぎ早に(笑)。
そしてスーパーバイザー氏が突如ひらめいた!

SV 「次回の日記からさぁ、○▼×□(著者の本名)の
   過去を振り返りながら、彼女とどういった過程で知りあって、
   付き合いだしたのか、そういった事を書いてみれば?」

とのこと。
しばらくはお互い忙しくて、会うことも無く、単調な毎日の繰り返し。
その中から無理矢理ネタを見つけるよりは、
確かに僕も書きやすいかも、と思い、(単純)快諾。
今回からは日付を少し戻して、僕が札幌に来た年、
つまり彼女に初めてあった時から書き始めようと思う。
もちろん現在進行形で日記もアップしたいと思う。


*******

1993〜春〜

中学二年の春。
父親の仕事の都合で、急遽決まった転校。
八年間住み、慣れ親しんだ滝川を離れる事が本当に嫌だった。
ほとんど兄弟のようにじゃれて遊んだ友達。
転校がきっかけで別れてしまった当時の彼女。
見慣れた田舎町。
失うのが本当に嫌だった。
しかし、僕にはどうする事も出来ずに、泣きながら滝川を去った・・・・・。
一ヶ月後、着慣れないブレザー姿で新しい学校へと向かった。
生徒数は滝川の三倍以上。
校舎も大きくて立派だった。
僕は二年六組の一員になった。
みんな物珍しそうに僕を見ている。
興味本位で好奇心いっぱいの視線。
この年頃は自分達とは異質な物を、避けたり取り除こうとしたりする。
僕もきっとそれに当てはまったのだろう。
最初の一ヶ月はほとんど話もできず、しかも学級委員を振りあてられ、
勝手もわからないまま仕事をさせられる始末。
正直、辛くて学校に行きたくなかった。
滝川に帰りたいとずっと思っていた。

そんな状況の中、僕は初めて「彼女」にあった。
同じクラスの書記であった「彼女」は活発で、男勝り。
よく僕が仕事でヘマをすると、頭をこづいてきた。
しかし、当時の僕には、数少ない「友達」であった。
そんな元気な「彼女」のおかげで、僕にも少しずつ友達が増え、
どうにかクラスの雰囲気に溶け込めた・・・・・
そんな時に、「彼女」は転校していってしまった。
寂しかったが、自分の事でいっぱいいっぱいだった僕は、
数少ないはずであった「友達」との別れを、さして悲しみもしなかった。
こうして「彼女」と僕は出会い、そして簡単に離れてしまった。
無論、この時は将来2人が付き合う事になるなんて事は
分かる訳も無い。
もし、この時に、もっと仲良しで付き合っていたら・・・・・
逆に今の関係は無いんだろうな、きっと。

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